“帳”とは外から術師たちを見えなくし呪いをあぶりだしていく結界術の一種 です。
また非術師は視認することができない結界です。
度々登場するこの“帳”には、非常に細やかな設定がなされていることをご存知でしょうか?
特にわかりにくいとされていた「渋谷事変」での“帳”の効果もわかりやすく解説していますので、是非チェックしてください!
この記事を読んでわかること!
- 結界術“帳”効果やの詠唱(セリフ)
- 作中で登場した“帳”の一例
- 結界術“帳”の条件付について
- 「渋谷事変」での“帳”効果をわかりやすく解説
ネタバレ注意‼
※この記事はネタバレ要素を含みます!
本誌の情報を記載していますのでアニメ派の方はご注意ください!
呪術廻戦|“帳(とばり)”とは
“帳”とは、外から術師たちを見えなくし呪いをあぶりだしていく結界術の一種です。
“帳”の基本を知ることで今後『呪術廻戦』で登場する結界術についての理解も深まりますので、順を追って解説していきます。
基本を知ることで“帳”の応用も知ることができます!
一からお願いします!
そもそも結界術とは?
結界術の一種である“帳”を知る前に、結界術 を知る必要があります。
『呪術廻戦』における術式には大きく2つあり、それが生得術式 と 結界術 です。
生得術式は基本的に生まれながら体に刻まれているので、他人が真似するようなことができませんが、結界術は後天的な術式のため、基本的には呪力が一定量あれば使用可能となっています。
作者の芥見先生曰く———
「努力次第でできなくもない」
とのことです。
結界術の特徴として、内からの耐性を上げる程、外からの力に弱くなるといった性質を持っています。
また、“帳”を含む結界術は天元様により強度が底上げされています。
領域展開のように閉じ込めるのに特化した結界ほど、外からの力に弱いようです!
“帳”の詠唱と効果について
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
“帳”の詠唱
呪力が一定量あるものが使用できますが、発動させるには呪文を唱える必要があります。
それは———
「闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え」
そう詠唱することで、“帳”が出現します。
自分の中に0から術式(この場合の術式は結界術のこと)を構築、言霊を乗せて呪力を流して発動させることが特徴となっています。
ちなみに韻は結びませんが、中指と人差し指を立てて詠唱することが特徴となっています。
ちなみに僕のこの指は「無領空処」なので…
少し似てる…
中二心が燻ぶられますね(笑)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
“帳”の基本的な効果
詠唱を済ませると“帳”が出現しますが、術師たちから見ると黒いドーム状の結界が顕現します。
その基本的な効果としては、外から結界内いる術師や呪霊などを見えなくし、呪いをあぶりだしていくことが可能となっています。
また、非術師はこの黒いドーム状の“帳”自体も視認することはできません。
余談ですが、シン・陰流の簡易領域なんかも0から術式を構築して発動する呪術です!
領域展開はもっと真っ黒な球体ですよね!
呪術廻戦|“帳(とばり)”の応用
“帳”の条件付けについて
基本的な“帳”効果がわかった上で、更に条件を付けることや他者に“帳”を託すことが可能となっています。
それは———
「特定の人物を入れないようにする」
ことや———
「特定の人物しか入れないようにする」
など条件付きの “帳” を降ろすことも可能です。
結界を構築し“言霊を乗せて”呪力を流して発動させる、この“言霊を乗せる”工程に“縛り”を付与することが、条件付けに値すると考えられます。
また、結界の効力に使える足し引きの対象は、人間・呪霊・呪物となっています!電波も断たれてしまうようですが、それはあくまで“帳”を降ろしたことによる副次的効果となっています。
“帳”…
“縛り”…
うぅ頭が…(笑)
嘱託式の“帳”
そんな条件付けされた“帳”を、他者に託すことが可能となっています。
それが 嘱託式の“帳” です。
他者から託された呪力や言霊を杭に込めます。
その杭を地面に打ち付け“帳”の詠唱をすることで、他者から託された条件付けの結界を張ることができます。
当然、杭を破壊すれば“帳”は消滅することとなります!
この杭を破壊しない限り、結界自体を力技でどうこうすることむずかしいようです!
ただし姉妹校交流会では、時間と圧をかけて五条先生は破壊していましたね!
呪術廻戦|“帳”を使用した人物と一例
呪術廻戦における結界術は、生得術式と違い後天的な術式であり、呪力を持つものであれば使用可能となっています。
基本的には高専関係者である、補助監督が“帳”を張ることがおもとなっていますが、呪霊やそれ以外の者も“帳”を使用しています。
作中で登場した“帳”の一例
- 英集少年院にて補助監督 伊地知が降ろした“帳”
- 里桜高校にて真人が降ろした”帳”
- 姉妹校交流会にて五条悟を入れないようにした嘱託式の“帳”
- 「渋谷事変」にて降ろされた嘱託式の”帳”
また「姉妹校交流会」での“帳”と「渋谷事変」での“帳”に関しては条件付けがなされているので、解説していきます!
「姉妹校交流会」での嘱託式の“帳”
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
組屋鞣造により展開されたこの結界は、条件付けされた“帳”となっていました。
その条件とは———
五条悟の侵入を拒む代わりに その他“全ての者が出入り可能な結界 です。
またこの条件付けされた“帳”は羂索により、言霊や呪力を杭に込めた嘱託式のものとなっていました。
この嘱託式の“帳”は「渋谷事変」への布石であり、五条悟にもその効力が通づるかのテストを兼ねていたようです!
用意周到ですね!
羂索さんに抜かりなし!
「渋谷事変」での嘱託式の“帳”
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
「渋谷事変」では、“帳”が、上記の図のように設置されています。
A→B→C→Aの“帳”はいずれも条件付けされた嘱託式の“帳”であり、五条悟封印に向けて、それぞれ意味を持ったものとなっています。
A.一般人を閉じ込める“帳”
2018年10月31日 19:00———
一番外縁に位置するこの結界は、最初に張られた結界であり、その条件は 一般人のみが閉じ込められる“帳” です。
- 一般人は侵入のみ
- “窓”には個人差があり
- 術師は補助監督を含め出入り可能
また、一番中心のAの“帳”は外側Aの“帳”同様に一般人を閉じ込める結界が張られています。
B.術師を侵入させない“帳”
外側Aの“帳”より更に内側には、 術師を入れない“帳” が降りています。
それは虎杖の打撃をもってしても壊れないほどの強固な”帳”です。
この“帳”の基は、渋谷Cタワーの屋上というかなり目立つ場所に設置することで、強度を底上げしています。
C.五条悟を閉じ込める“帳”
五条悟が出られなくするための結界であり、五条悟以外の術師を入れないための結界です。
こうやって見ると“帳”の性質を完全に利用した作戦だったと感じますね!
姉妹校交流会での“帳”はこの日のためだったんですね!
呪術廻戦|“帳(とばり)”についてのあとがき
いかがだったでしょうか?
“帳”を一つ張るのにこの設定の多さ!
また、この“帳”は結界術のひとつであるから驚きです(笑)
その細やかな設定を利用して「渋谷事変」ではかなり凝った演出となっていますが、若干読者置き去り感もありました…。
しかしこれが「呪術廻戦」の良さであって、こういった設定やルールをひとつずつ理解していくと、他では得られないような面白さや発見があります!
2022年9月現在、この記事を書いていますが、最近「呪術廻戦」アニメ第二期が発表されたばかりです。
本誌派やコミック派の方も、今一度“帳”について復習をしておくと、アニメ第二期が楽しめるのではないかと思うので、必要であればまたこの記事にお立ち寄りいただければ嬉しいです!
過去編早くみたいです!
「渋谷事変」も予定されているみたいなので楽しみです!
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