“縛り”とは———
『呪術廻戦』で最も登場する用語のひとつであり、呪術における重要な因子の一つです。
簡単に説明すると
自分に制限をかけ能力を底上げしたり、他者と誓約を結んだりすることを言います。
作中で使われる“縛り”はとても奥が深く、設定もしっかりと構築されています。
しかし物語のスピード感が早いために、なんとなくの知識で“縛り”を理解している方も多いのではないでしょうか?
この記事は、今さら聞けない“縛り”をわかりやすく解説する記事となっています。
この記事を読んでわかること!
- 自分や他者への“縛り”について
- 「天与呪縛」について
- 「術式の開示」について
この記事の内容を通じて、ネタバレとなる可能性がございます。
またリンク先にもネタバレがございますので十分注意してご覧ください‼
呪術廻戦|“縛り”とは
“縛り”は作中でもトップクラスに使われている用語です。
何かを得るには何かを差し出さなければならない。
それが“縛り”です。
冒頭でも記述した通り“縛り”には
「自分への縛り」と「他者との縛り」があります。
その設定はかなり細かくしっかりと構築されているので、順を追って解説していきたいと思います!
自分への“縛り”
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
自分の能力や行動に対し制限をかけ、能力を底上げすることが可能です。
「今日は10時から働いてるので 何が何でも18時にはあがります」
ナナミンこと七海健人のこのセリフから分かるように、8時間もの長い間 自らの呪力に制限をかけています。
そして8時間を超えると「時間外労働」と称し、呪力が増加します。
また、自分に対する“縛り”の中でも最上位に位置するのが命を懸けたものです。
烏を操る冥冥の術式 黒鳥操術。
この術式は索敵向きですが、烏に命を懸けた“縛り”を強要し、烏の呪力を爆上げすることが可能です。
そしてその烏たちを、対象に特攻させる「神風」という強力な技は、命を懸けた“縛り”によって成り立っています。
ただしこれは冥冥にリスクが少ないので反則気味ですが…(笑)
羂索自身は反転術式を使えますが、額にある縫い目を治さないのは、“縛り”によるものです。
羂索さんはどんな対価を得ているか、今のところ不明です
他者との“縛り”
他者との“縛り”は、相手と制約を結ぶことです。
破ってしまうと罰が科せられます。
“縛り”は無理な条件付けはできません!それに見合った同等の対価を支払って、初めて他者間との“縛り”が成立します!
先天的な身体の不自由、そして体の一部が欠損しているメカ丸こと与幸吉。
真人の「無為転変」で幸吉の体を治療する対価として、幸吉が高専側の内通者となるという“縛り”を結びました。
スパイするフリじゃだめなの?
その場合は罰を受けることになるんです!
利害による縛りは呪術における重要な因子の一つとなっているようです!
渋谷事変後、呪術総監部は虎杖悠仁対し、再び「死刑執行」を決定しました。
虎杖を守りたい乙骨は虎杖の死を偽装するため、自身が虎杖悠仁の死刑執行人に名乗りを上げ、呪術総監部と“縛り”を結びました。
契闊(けいかつ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
呪術廻戦最大の謎のひとつ「契闊」
これも所謂、他社との“縛り”であり、特殊な条件付けがされています。
宿儺は心臓の止まった虎杖を復活させる代償として、「契闊」という“縛り”を結びました。
その対価は———
- 「契闊」と唱えたら一分間体を明け渡すこと
- その一分間誰も殺さず傷つけない
- そしてこの約束を忘れること
というものでした。
この契闊を使って宿儺は、自身の完全復活を目論んでいます!
ネタバレを知りたい方は「死滅回游の時系列」へどうぞ!
“縛り”を破ったときの罰
自分への“縛り”を破った場合
得たものや向上した能力を失ってしまいます。
他者との“縛り”を破った場合
どんな災いが降りかかるか分かりません。
あの宿儺ですら、他者との“縛り”は破りません!
どんな災いが…ってところが恐ろしいですね…
呪術廻戦|天与呪縛とは
自らが自らに科す“縛り”とは異なり、生まれながら肉体に強制された“縛り”のことです。
その強制的な“縛り”の対価として、強大な力を獲得しています。
天与呪縛と判明している人物
与幸吉(究極メカ丸)
生まれつき右腕と膝から下の肉体がなく 更に腰から下の感覚がない。
→広大な術式範囲と実力以上の呪力出力を与えられる。
それによりメカ丸のような傀儡を、超遠距離で操作することが可能となっています。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
禪院真希
本来術式を持って生まれるはずでしたが、術式がなく呪力が一般人並。
→術式と引き換えに人間離れした身体能力を与えられた。
天与呪縛のフィジカルギフテッドと称されています。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
伏黒甚爾
呪力が一般人並になるケースはいくつかありますが、呪力が完全に0。
→禪院真希の完成形。超人のような身体能力と研ぎ澄まされた五感で呪霊を認識できます。
更に呪力が完全に0という存在は、結界術において建造物などと同等の扱いになります。
そのため領域展開時、結界内に閉じ込められることはありませんが、本人の意思で領域内に侵入することは可能となっています。
また、領域内で呪力を持たない物を認識することができないため、領域展開の特性である“必中効果”は甚爾のような存在の前では無意味となっています。
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
結界術と非常に相性がいいですね!
天与呪縛のフィジカルギフテッドは、もはや禪院家の“相伝”扱いでいいかと思うくらい強力ですね!
呪術廻戦|術式の開示とは
自身の術式を晒すという“縛り”が術式効果を底上げします。
また、術式を持たない天与呪縛もこの「開示」は対象となっています。
単純に術式の底上げがメリットとなりますが、開示することで手の内がバレてしまうというデメリットもあります。
しかしバレても問題がない場合、又はバラすことでミスリードを誘うのであれば問題ありません。
作中で登場した「術式の開示」
あとがき
“縛り”の細かい設定、そしてそこから派生する“縛り”をまとめ解説しましたがいかがだったでしょうか?
たったひとつのワードに対し、ここまでの広がりを見せるのはさすが『呪術廻戦』!
この作品の用語において、特に感心させられたのは「術式の開示」です。
漫画やアニメ特有の自分の技を相手にペラペラと話す不自然さが、この「術式の開示」によって非常にスマートになっているからです!
この“縛り”のように、作り込まれた用語や世界観の積み上げが、『呪術廻戦』の人気の理由だと改めて感じました。
今後も単独での用語をどんどん紹介していきますので、また当サイトにお立ち寄りいただき、是非チェックしてもらえればと思います。
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