『呪術廻戦』を語る上で非常に重要な術式———
「呪霊操術」
日本に4人しか存在しない特級術師の一人である、夏油傑 の持つ術式です。
呪霊を取り込み主従関係を結べば、自由にポケモンできてしまいます。
また、準1級以上の呪霊の “術式を抽出” できるという半ば反則気味の能力があることをご存知でしょうか?
まさしく作中最強クラスの術式です。
物語の進行上、「無為転変」と同等に重要な術式となっているので、これを機会に是非チェックしてください!
この記事を読んでわかること!
- 「呪霊操術」の全容
- 「呪霊操術」に登場した呪霊
- 極ノ番「うずまき」と“術式の抽出”について
- 天元と「呪霊操術」
ネタバレ注意‼
※この記事はネタバレ要素を含みます!
本誌最新の情報を記載していますのでアニメ派やコミック派の方はご注意ください!
「呪霊操術」術者
「呪霊操術」を語る前に、それを操る術者を紹介していきます。
また多大なネタバレを含みますので、アニメ派の方やネタバレが苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。
「呪霊操術」術者|夏油傑
© 2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会
©芥見下々/集英社
享年 | 26歳 |
身長 | 約185cm |
誕生日 | 2月3日 |
階級 | 特級呪詛師 |
高専入学方法 | スカウト |
術式 | 呪霊操術 |
技 | 極ノ番「うずまき」 |
使役した主な呪霊 | 特級仮想怨霊「化身玉藻前」、虹龍、切り裂き女 他 |
趣味・特技 | 格闘技 |
好きな食べ物 | 蕎麦(ざる) |
苦手な食べ物 | 無し |
ストレス | 呪霊を取り込む事 |
担当声優(CV) | 櫻井 孝宏 さん |
日本に4人しか存在しない特級呪術師の1人であり、呪術高専を追放された経緯を持つ最悪の呪詛師。
10年前は呪術高専 東京校に在籍しており、五条悟や家入硝子の同級生として学生時代を過ごしていました。
高専時代の五条と夏油は親友でありながらも、正反対の思想を持っていました。
「弱い奴等に気を使うのは疲れる」と発言する五条に対し、「呪術は非術師を守るためにある」と諭す夏油による考えの不一致から、2人は度々 口論となっていました。
そんな正義感の強い夏油ですが「天元の星漿体の護衛と抹消」という任務を五条と共に担当。
そこで星漿体 天内理子を守りきれなかったことが引き金となり、心に闇を抱えることとなってしまいます。
また後輩術師の灰原雄が任務で逝去してしまったことなど、いくつもの悲しい出来事が同時に重なり、夏油の心にある変化が生まれることとなります。
それは「呪術は非術師を守るためにある」という思想から、呪霊の生まれない世界を作るため「非術師を抹消する」といった危険な変化でした…。
その後まもなくして100を超える非術師を鏖殺、呪術高専を追放され最悪の呪詛師となるに至りました。
そのことがきっかけとなり、未曾有の呪術テロ「新宿・京都 百鬼夜行」を決行し、五条悟や乙骨憂太と対峙することとなっていきます。
「呪霊操術」術者|羂索
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
通称、偽夏油こと羂索。
脳を入れ替え肉体を支配する禁忌の術式を持っています。
150年ほど前には加茂憲倫の肉体を乗っ取っていましたが、“数ある名の一つ”にすぎず、その術式を行使し数々の肉体を転移してきました。
現在は夏油傑の肉体を支配し、夏油の持つ「呪霊操術」を自分のモノとして使用しています。
その見た目は、脳を入れ替えることから額に縫い目があることが特徴です。
羂索自身 反転術式の使用は可能ですが、額の傷跡は“縛り”により治さないままでいます。
その能力を用いて1,000年以上術師として生きながらえていますが、二度に渡り六眼持ちに敗れた過去があり、三度目で現代の六眼保有者である五条悟の封印に成功しました。
渋谷事変では夏油傑と名乗り、未登録の特級呪霊たちを影で操り、また“呪力の最適化”と称し「死滅回遊」を仕組むなど、社会の混乱を招く、正真正銘 最悪の呪詛師です。
また、結界術の使い手であり、天元からは「私に次ぐ結界術の使い手」と称されています。
「呪霊操術」とは
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
日本に4人しか存在しない特級術師の一人である、夏油傑の持つ術式です。
「呪霊操術」とはその名の通り、呪霊を操ることができます。
呪霊を取り込むには いくつかの条件がありますが、一度取り込むと媒介なしで無制限に呪霊を使用することができるチート級の術式です。
ここからは「呪霊操術」の取り込み条件や、能力についてわかりやすく、そして徹底的に解説していきます。
呪霊を取り込むルール
降伏した呪霊を取り込み自在に操る術式ですが、呪霊を取り込むには以下のルールがあります。
- 術師と呪霊の間に、階級換算で2級以上の差があれば降伏を省き、ほぼ無条件で取り込むことが可能。
- 主従成約のある呪霊(乙骨と折本里香のような関係)に関しては、呪霊の主である術師を倒さない限り、呪霊を取り込むことはできない。
- 「呪霊操術」で取り込んだ “呪霊の術式の精度” は、取り込んだ時点で成長を止める。
また呪霊を取り込むには、黒い球体にした呪霊を口から飲み込みますが、それは、吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みしている様な味がするとのことです……。
想像しただけで……。
作中で登場した「呪霊操術」の主な呪霊
呪霊操術の強みは手数の多さにあり、取り込める数に制限はありません。
作中でも術者である偽夏油こと羂索は、1,000万体の呪霊を取り込んでいました。
準1級呪霊以上の呪霊を複数使役し、術式を解明・攻略されてもまた新しい呪霊を放つという戦略が取れます。
呪力も術師のものではなく、呪霊そのものの呪力や能力を使用することが可能となっているため、取り込む呪霊を増やせば増やすほど、術者の手数が増えていくという強すぎる術式となっています。
また、取り込んだ低級呪霊も術者の呪力で強化することが可能であり、更に群れを成して指揮に従えば国家転覆を謀ることができるほどの強力な術式です。
その中でも、作中で登場した「呪霊操術」の呪霊の中でも、特に目立っていた呪霊をまとめています!
ちなみに呪術師の“特級”が意味するものは「単独での国家転覆が可能であること」とされています!
虹龍
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
夏油が保持する呪霊の中では最高硬度とされている呪霊。
vs 伏黒甚爾で登場しましたが、天与呪縛の甚爾によって一瞬で斬り裂かれてしまいました!
口裂け女
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
公式で名称は出ていませんが、都市伝説「口裂け女」の畏怖のイメージが具現化した呪霊。
質問に答えるまで、“お互いの不可侵を強制する”という効果を持つ簡易領域を使用します。
「わたし きれい?」って聞いてるので完全に口裂け女ですね!
武器庫呪霊
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
元は伏黒甚爾が所持していましたが、甚爾 他界後、「呪霊操術」にて夏油が獲得しました。
四次元ポケット的なイメージでしょうか!
武器出す時、嗚咽してますけど…
特級仮想怨霊
「化身玉藻前」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
登録済みの特級呪霊16体のうちの1体。
呪霊は人間から漏出した“負の集合体”ですが、「仮想怨霊」は実在しなくとも共通認識のある畏怖のイメージが強力な呪いとなって顕現しています。
また、正体不明の呪霊に対しても仮想怨霊とカテゴライズされています。
『呪術廻戦0』乙骨との最終戦で登場しています!
特級特定疾病呪霊
「疱瘡婆」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
疱瘡とは過去に世界中で多くの死者を出した天然痘ウイルスであり、その人々の恐怖により顕現された呪霊。
疫病などの特定の病気に対する恐怖から生まれた呪霊が、「特定疾病呪霊」と称されています!
領域も展開することができます!
ガネーシャ(仮名称)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
羂索による呪霊操術の配下ですが、名称不明。
米国大統領護衛のために配備されている、シークレットサービスの最新精鋭であるカウンターアサルトチーム(CAT)、そして中央情報局(CIA)の準軍事組織や特別行動センター(SAC)を相手取り、一瞬にして無力化していました。
インドの神様みたい…
ガネーシャのことね!
それ以外にも大鯰やムカデ呪霊など、様々な呪霊を使役しています!
『呪術廻戦0』でも色々出てましたね!
呪霊操術|極ノ番「うずまき」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
呪術戦の極地とされている「領域展開」とは異なる、それぞれの術式の奥義が 極ノ番 と呼ばれるものです。
呪霊操術についても極ノ番が使用されており、その名を「うずまき」と言います。
取り込んだ呪霊を一つにまとめ、超高密度の強力な呪力を対象にぶつけることが可能となっていますが、「呪霊操術」の強みである手数の多さを捨てることになってしまうことが「うずまき」のデメリットです。
伊藤潤二先生の『うずまき』のオマージュだそうです!
術式の抽出
しかし「うずまき」は低級呪霊を呪力として使用する再利用ではなく、その真骨頂は他にあります。
その真価は———
準1級以上の呪霊を「うずまき」に使用した時、その呪霊の“術式を抽出”することにあります。
呪霊を取り込み対象に呪力を放つだけではなく、“術式を抽出する”ことで強力な術式をモノにできることが、「呪霊操術」最大のメリットといえます。
ただし「うずまき」で使用する呪力は術者に還元することはできません!
また、「うずまき」で抽出した術式の使用は一度キリであると予想されています!
設定が細かい!
天元と「呪霊操術」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
天元とは、奈良時代以前から術師として活動する、不死の生得術式を持った呪術師です。
ただし不老の存在ではなく
500年に一度、「星漿体」と呼ばれる「器」と同化することで肉体の変化を止めることができます。
しかし———
同化に失敗すると完全に肉体が変化してしまいます。
その場合は意思のない存在へと変化し、最悪の場合“人類の敵”となる可能性があります…。
そしてなんと2006年に同化を失敗しており、更に高次元の存在へと進化することとなりました。
- 進化した天元は「星漿体」以外の人間との同化が可能となった。
- 進化した天元の魂は至る所に在り、天地そのものが自我となった。
- 組成として人間より呪霊に近い存在となった。
人間より呪霊に近い存在になった天元はなんと、「呪霊操術」の対象となってしまいました。
これこそが羂索の目論みであり、羂索は天元を「呪霊操術」で取り込もうと目論んでいます。
「星漿体」以外の人間との同化が可能となった天元、そして天地そのものが自我となった天元を使い、羂索は人類を強制進化させようと考えているのです。
それこそが「死滅回游」という呪術師同士のバトル・ロワイアルです。
「死滅回游」を詳しく知りたい方は下記のリンクからどうぞ!
天元様を更に詳しく知りたい方は下記のリンクから御覧ください!
あとがき
強すぎる術式「呪霊操術」について触れてみましたが、いかがだったでしょうか?
条件次第では、最強の術式であると感じました。
作中でも羂索は———
「新宿と京都に戦力を分断させなければ勝っていたのは乙骨ではなく夏油だったろう」
と述べており、「呪霊操術」の強さが伺えました。
取り込めば取り込むほど強くなっていき、「式神」のような媒介も必要なし。
もっと言えばその呪力も、呪霊のモノを利用しています。
更には1,000万体を一斉に放つことができるなど“ぶっ壊れ性能”です(笑)
そして———
「呪霊操術」の強みはやはり極ノ番「うずまき」にあり、その真価はやはり“術式の抽出”にあると思います。
羂索は このチート級の術式を使い、今後どのような動きを見せるのか?
それこそが物語の鍵となってきます。
今後も「呪霊操術」と羂索の動きをしっかりと追っていきましょう‼
「無為転変」と「呪霊操術」を同時に保有してる羂索強すぎですね(笑)
五条先生しか勝てない気がします…。
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