『呪術廻戦』を語る上で非常に重要な術式———
「無為転変」
相手に触れるだけで勝敗を決するほどの“必殺の術式”です!
そしてそれは、呪霊 真人が戦いで使用するだけの術式でないことをご存知でしょうか?
実はこの術式…
物語の進行において、非常に重要な“鍵”となっています!
この記事はそんな「無為転変」の効果やそれがもたらす出来事についてまとめた記事となっています。
この記事を読んでわかること!
- 「無為転変」の術式効果
- 「無為転変」の技の一覧
- 「無為転変」がもたらした出来事
ネタバレ注意‼
※この記事はネタバレ要素を含みます!
本誌最新の情報を記載していますのでアニメ派やコミック派の方はご注意ください!
呪術廻戦|真人の術式「無為転変」とは
呪霊 真人
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
人が人を恐れ憎む負の感情から生まれた呪霊
発生して間もない呪いであるが故に未熟な一面もありますが、貪欲に自分の成長を楽しんでいます。
無邪気で陽気な話し方をする一方、軽薄かつ冷酷な性格であり、人を騙し欺くことになんの躊躇いもありません。
真人は言います———
「人間の喜怒哀楽や感情は全て魂の代謝にすぎず 命に価値や重みは無い」
それは人を恐れ憎む負の感情から生まれた呪い故の考えであり、「無為転変」を使い無邪気に命を弄ぶ卑劣な存在です。
「無為転変」とは
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
掌が触れた時点で勝敗を決する必殺の術式です。
魂の形状を変化させることで、自身を含む対象の肉体に影響を及ぼし、質量は関係なく肉体を変化させることができます。
呪術師と言えど、魂を守らなければ肉体を改造され、改造された者は異形のまま二度と元に戻れず遅かれ早かれ死んでしまいます。
そのため、“自身の魂の形を知覚した上で魂を呪力で保護する”しか防御手段はありません。
更に術式の特性として、“黒閃”のような強力な攻撃といえど、魂に干渉されない限りダメージを受けることがありません。
それはバラバラにすり潰されても、魂の形さえ保てば死ぬことはなく、呪力消費も自己保管の範疇です。
ただし真人にも“天敵”とされる存在がおり、それが虎杖悠仁です。
虎杖は内側に宿儺を宿しているため、魂の輪郭を無意識に知覚しており、そのため真人への攻撃が可能となっています。
東堂くんの黒閃も通りませんでしたね!
虎杖と真人は作中№1の因縁です!
また「無為転変」は、自分自身の体も変形させることができます。
足に蹄を生やし速度を上げることや鎧のような皮膚を纏わせるなど、様々な効果を得ることが可能ですが、形を広げすぎると操作性や強度は落ちてしまいます。
攻撃から防御までチート級ですね!
それ以外にも多種多様な技を持ってます!
「無為転変」技の一覧
対象や自身の体を変形させることができるため、「無為転変」は様々な技への応用が可能となっています。
真人は自分の成長を楽しんでいるが故に、たくさん人を「無為転変」の実験材料として、様々な技を習得していました。
そして急成長を遂げた真人は領域の獲得や真の姿にも変形しています。
そんな技の数々を紹介していきます!
多重魂(たじゅうこん)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
2つ以上の魂を融合させる技。
真人は体の中に何体もの小さくした改造人間を格納しています。
口からそれらを吐き出し、両手で合わせることで、2つ以上の魂を融合させていました。
撥体(ばったい)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
「多重魂」によって生じた魂の拒絶反応を利用することで、魂の質量を爆発的に増大させ対象に放ちます。
幾魂異性体(きこんいせいたい)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
「多重魂」による拒絶反応の微弱な魂達が混ざり合うことで体を成す超攻撃型改造人間。
複数の魂を一瞬で燃やし尽くし、爆発的にパワーを得ています。
「撥体」と「幾魂異性体」はいずれも「多重魂」がベースとなっていますね!
遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
黒閃を経験し、“魂の本質を理解した”ことで進化した真人の本当の姿。
変身前とは別次元の存在となっており、天敵である虎杖ですら黒閃以外の攻撃が通りません。
それは、両肘の刃(ブレード)以外は変形しないという“縛り”によって、強度を底上げ(原型の200%の強度)しているからです。
ブレードについても“変形時間を短くする”という“縛り”により強度をほぼ落とさず、中距離の敵も捉えることが可能となっています。
また、掌は変形せず原型を止めているため、遍殺即霊体の状態でも「無為転変」の使用は可能です。
生まれ変わった姿はすごく強そうです!
ブレードは旋空弧月(ワールドトリガー)ぽくなったそうです(笑)
領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
掌で対象に触れるだけで勝敗を決する「無為転変」ですが、この領域ではその無数の手が一面に張り巡らされています。
そんな必殺の術式が必中のものとなるため、展開された時点で詰みとなる非常に危険な領域です。
「無為転変」がもたらした出来事
必殺の術式「無為転変」を自在に操る真人ですが、その特性を活かし真人は戦いの裏においても暗躍していました。
またそんな「無為転変」に興味を持つ謎の呪詛師の存在…
ここからは「無為転変」がもたらした出来事を順番に解説していきます!
吉野順平の脳を術者の形に整える
真人曰く「たまたま手に入った玩具」
偶然に吉野順平と出会った真人は順平に擦り寄り、彼に対し「無為転変」を施します。
吉野はすでに術式を所持していましたが、脳のデザインが非術師のものであったため、脳を術師の形に整えました。
そんな吉野の術式は「澱月」
真人の力や考えに心酔していた吉野は、これをきっかけにとある事件を起こすこととなります。
与幸吉の体を完治させる
呪術高専 京都校二年である与幸吉は、先天的な身体の不自由と引き換えに広大な術式範囲と実力以上の呪力出力を得た「天与呪縛」の持ち主です。
その体は右腕と膝から下の肉体がなく、更に腰から下の感覚がありません。
また肌も月の明かりに焼かれるほどもろく、常に全身の毛穴から針を刺されたように痛むというものでした。
そのためメカ丸という呪骸を使い、大切な仲間である京都校メンバーと学生生活を過ごしていました。
不自由を強いられながらも幸吉にはささやかな夢がありました。
それは———
「いつか自分の体で京都校のみんなに会いに行く」
というものです。
そんな幸吉の弱みにつけ込んだ真人は…
「無為転変」で幸吉の体を治す代わりに、高専の内部情報を真人たちへ流すという“縛り”を結ばせました。
こうして晴れて自由の体を手に入れた幸吉でしたが、“縛り”が解けた直後に幸吉と真人が激しい戦いを繰り広げることとなりました。
「無為転変」が羂索の手に渡る
それは渋谷事変 最終局面———
虎杖と対峙した真人は限界まで自分の呪力を使い果たします。
そこに現れた羂索が「呪霊操術」を使い、なんと真人を取り込みました!
「呪霊操術」の真骨頂は、対象の術式を抽出できるといった特性を持っています。
そして抽出された「無為転変」は羂索の手に渡ることとなりました。
マークング済みの2種類の非術師の封印を解く
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
呪術師同士のバトル・ロワイアル「死滅回游」
羂索は「死滅回游」を始めるにあたって、1,000年前からコツコツと2種類の非術師にマーキングを施していました。
その数はおよそ1,000人———
そして渋谷事変の終結と共に、マーキング済みの非術師に対し「無為転変」で、その封印を解きました。
封印を解かれた非術師たちは術者として覚醒、そして“ 泳者 ”として「死滅回游」へ強制参加する形となりました。
マーキング済みの2種類の非術師とは
- 虎杖悠仁のように呪物を取り込ませた者
※過去の術師などが呪物となり、それが受肉し現代に復活した形 - 吉野順平のように術式は所持しているが、脳のデザインが非術師の者
※術式だけを所持していた現代の非術師が「無為転変」により術者となった形
「無為転変」なしに呪術廻戦は語れませんね!
これを全部計算でやってるとすれば羂索さんは恐ろしいです…
あとがき
呪霊 真人は人から産まれた存在———
人が人を恐れ憎む負の感情から生まれた呪霊です。
そんな真人らしい術式であって、その重要度においては「呪霊操術」とならび作中№1と言っても過言ではありません!
そしてたった一つの術式でこれだけのボリューム‼
意外にこの術式を整理しないと「??」と疑問が出て、話がこんがらがるレベルだったりします。
それだけ重要な術式であると考え「無為転変」を記事にまとめました。
最後に…
現在は羂索が「無為転変」を所持しています。
真人がいなくとも術式が死んでいないこの展開!
まだまだなにかあるという予感しかありません!
今後もどのように「無為転変」が登場するかが非常に楽しみです!
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