八十八橋の呪殺による事件にて、呪霊を特定した虎杖たち。
しかしそこに突如として現れたのは———
「呪胎九相図」
招かれざる客によって分断されてしまった3人。
それによって急激な成長を遂げる伏黒恵、そして明かされる伏黒の過去が今回の見どころです‼
『呪術廻戦 第2回キャラクター人気投票』にて一位を獲得した伏黒恵を知る上で、この回は絶対外せないエピソードとなっています!
この記事はこんな人にオススメします !
- アニメ【呪術廻戦】第23話を見逃した人
- アニメ【呪術廻戦】第23話を振り返りたい人
- 【呪術廻戦】の用語や解説など補足がほしい人
アニメ『呪術廻戦』第1期の地上波再放送に伴い、あらすじを振り返りたい方や『劇場版 呪術廻戦0』から入った方は是非ご覧ください!
2022年4月3日(日)夕方5時より再スタートしました!
※本記事はネタバレ要素を含みます。
また、リンク先には『呪術廻戦』アニメ第20話以降のネタバレが含まれています。
ネタバレが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
【呪術廻戦ネタバレ】アニメ第23話「起首雷同-弐-」のあらすじ
八十八橋の呪いに加え特級呪物「呪胎九相図」の1体・血塗(けちず)と対峙する虎杖・伏黒・釘崎。
八十八橋の呪いの結界内にいる伏黒たちだが、突如釘崎が腕を引かれ、結界外に消える。
それを追い、出ていったもう一体の血塗と虎杖も外へ。
残った伏黒は早々に八十八橋の呪いを片付けるが——
衝撃の光景を目の前にする。一方、釘崎は「呪胎九相図」の1体・壊相(えそう)と対峙。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
そこに血塗(けちず)と、追ってきた虎杖も加わり——。
血塗(けちず)と壊相(えそう)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
口から血を吐き、攻撃を仕掛ける血塗ですが、虎杖はそれをなんなく交わし反撃に出ます。
血塗が吐いた血によって溶けだす壁を見て———
アイツが吐いた血
何かな…
毒かな…
そう思う虎杖ですが、血塗に打撃で圧力をかけます。
そんな虎杖に対し———
「なんだぁ?強いなぁ 楽しくないなぁ」
そう呟く血塗。
その頃釘崎は、八十八橋の呪いと対峙していました。
モグラ叩きのように無数に沸いて出る八十八橋の呪霊に対し、釘崎の術式 芻零呪法「共鳴り」は非常に相性がよく、呪霊に打ち込んだ釘は分身である呪霊すべてにフィードバックしダメージを与えていました。
伏黒も呪具を使い攻撃を仕掛けますが——
「モグラ叩きの要領でいいのよね?」(釘崎)
「あぁ そのまま 祓い続けてくれ 一体残らず叩くぞ 多分反撃はない」(伏黒)
どうやら限定的とはいえ、この呪霊の術式範囲は広いため、本体に攻撃能力はありませんでした。
この状況に伏黒はこう考えます——
不安材料だった術式範囲・被害者数 結界
全てが本体に引き算として作用している
ラッキーだ これなら早い内に祓える
となると問題はその後(血塗)か
しかし‼次の瞬間———
なんと腕を掴まれた釘崎は壁の中に引き込まれてしまいます!
「問題ない アンタはモグラを叩け」
そう言い残して釘崎は壁に消え、結界外へと出ることとなりました。
それは八十八橋の呪霊でも血塗でもない誰かが釘崎を拐っていったのですが———
「なんだぁ? 兄者かよ 俺も~」
血塗は虎杖との戦いを捨て、突如走り出しました!
そのまま追え‼
釘崎もソイツも結界の外に出たんだ‼
予想以上に面倒くせぇのとバッティングしてるかもしんねぇ‼
逆にコッチは想定よりずっと楽だ‼
一人でなんとかなる‼
釘崎優先‼追え‼
そう大きな声で告げる伏黒に———
「やばくなったら 伏黒も出てこいよ…‼」
そう言い残した虎杖も壁の中に消え、結界外へと出ていきました。
一方の釘崎は、モヒカンにボンテージという奇抜な出で立ちをした男と対峙していました。
男は言います———
「女性でしたか これは失礼」
その身なりを見て「げっ」と驚く釘崎。
我々兄弟に課せられたお遣い……
その中に呪術師殺しは含まれていない…
退けば見逃しますよ お嬢さん
そう告げる目の前の男に対し———
「お遣い?」と不思議そうな釘崎。
そしてこの男が呪霊であるのか、それとも呪詛師であるのかと考えていまいした。
「ん?てっきり同じお遣いかと」
そう告げる この男から放たれる妙な異臭を感じる釘崎……。
場面は戻り伏黒は———
相変わらずのモグラ叩きでしたが、玉犬「渾」を召喚し、湧いて出るほどいた呪霊をすべて祓っていました。
津美紀の方はこれで一安心と肩を撫で下ろす伏黒でしたが———‼
天井から何かが這い出てきます。
そして伏黒は思います———
呪霊の行動パターンに合理性を求め過ぎてはいけない
それでもずっと引っかかっていた
何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか
一人目の呪殺は6月
それは先程のモグラのような大きさではなく、伏黒の目の前にいたのはあの少年院で対峙した特級呪霊と同じ風貌の呪霊でした!
一方その頃、釘崎と対峙する男はこう告げます———
「我々の目的は 宿儺の指の回収ですよ」
奇抜な出で立ちの男は壊相。
それは呪胎九相図の2番目の受肉体でした。
「呪胎九相図」のネタバレが見たい方は下記のリンクからご覧ください!先のネタバレを含みますので、ご注意ください!
「6月の呪殺」については、虎杖が受肉した時期です!
その“共振”がキッカケとなり、今回の事件は起こってしまいした!
※『呪術廻戦』の多大なネタバレを含みますので、ネタバレが苦手な方はご遠慮ください。
共振
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
呪霊と退治していた伏黒は“宿儺の指”の存在を感じていました———
気配が大きすぎるモノ
息をひそめているモノ
既に呪霊に取り込まれているモノ
これは“共振”だ
取り込まれていた呪霊の中で、力を抑えていた“宿儺の指”が、6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を開放していました。
この呪霊の姿形は少年院の特級呪霊と同じですが、その強さはそれ以上であると伏黒は確信していました。
そんな八十八橋の呪霊は伏黒に呪力を放ちます!
それを防ぐ伏黒の呪具は折れ、伏黒の額からは血が流れていました。
更に加速し、攻撃の手を止めない呪霊に対し、伏黒は「渾」と共に「鵺」をも召喚し防戦に出ますが……
それは交流会後のこと———
はーい また僕の勝ち
珍しいよね 恵が僕に稽古頼むなんて
伏黒に対し、そう告げるのは五条悟。
自身の成長に焦りを感じていた伏黒は、五条の稽古を受けていました。
そんな伏黒に五条はこう言います———
恵はさぁ
実力も潜在能力も悠仁と遜色ないと思ってんだよね
後は意識の問題だと思うよ
恵 本気の出し方知らないでしょ
五条のこの言葉に「は?」と怒りを表す伏黒。
ですが五条は、伏黒自身が本気でやっていないのではなく、できないのだと告げました。
それは姉妹校交流会2日目、野球の試合でのこと———
伏黒が打席に立ち、ホームランを狙わず送りバントをしたことについて、五条は指摘します。
自分はアウトとなっても走者を塁に進めようとし、チームプレーを優先する伏黒ですが、呪術師は団体戦ではなく個人技だと五条は言います。
そして更に五条はこう告げます———
周りに味方が何人いようと 死ぬ時は独りだよ
君は自他を過小評価した材料でしか組み立てができない
少し未来の強くなった自分を想像できない
君の奥の手のせいかな
最悪 自分が死ねば全て解決できると思ってる
それじゃ僕どころか七海にもなれないよ
「死んで勝つ」と「死んでも勝つ」は———
全然違うよ 恵
本気でやれ
もっと欲張れ
気づけば伏黒はこの戦いで気を失い、そして目を覚ましました。
気を失っていたことで式神の術式は解け、「ここまでだな」と思う伏黒は奥の手を使おうとします。
「布瑠部 由良由良———」
何かを感じ取った呪霊は一歩下がり警戒を強めます。
しかし伏黒は、「宝の持ち腐れだな」という宿儺の言葉を思い出し詠唱を中断します。
そして「やめだ」と奥の手を使わず両手を上げました。
しかしこの危機的な状況が伏黒を変えようとしています。
呪術師の成長曲線は必ずしも緩やかではありません。
影の奥行きを全て吐き出す…
具体的なアウトラインは後回し
呪力を練ったそばから押し出していけ
ブツブツとそう呟く伏黒でしたが———
「やってやるよ‼」と声を張り上げます!
「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
領域展開———
「嵌合暗翳庭」
それは伏黒による不完全な領域ですが、洞窟の地面からは波打つ影が、辺りを取り囲んでいました。
この領域内では、無数の式神を顕現させ、また伏黒自身の影をも生み出し呪霊を撹乱させていました。
ですが……
圧倒的な実力差、そして強力な呪力によって、八十八橋の呪霊は伏黒の領域をすべて消し去ってしまいました……
しかし———‼
領域は消えたものの式神は消えておらず、玉犬「渾」の攻撃が呪霊の胸部を貫いていました。
玉犬「渾」の爪はアレ(花御)にも傷を付けた
不意のオマエを貫くくらい訳無いさ
疲れた
八十八橋の呪霊は祓われ、同時に辺りを構築していた生得領域は消えていました。
そして呪霊の中に潜んでいた“宿儺の指”を手にした伏黒は———
「…どこだよアイツら」
そう言って、その場に倒れ込みました。
そんな伏黒に対し———
「いい それでいい」
そう呟くのは、宿儺でした。
伏黒の成長と共に何かを企んでいるようですが、その真相はわかりませんね!
離れた場所でも伏黒くんを感じ取れるわけですね(笑)
伏黒恵の過去
その場に倒れ込む伏黒は、自身の過去を思い出していました。
それは中学2年生の時のこと———
「恵 もう喧嘩しないっていったよね」
そう告げるのは恵のひとつ上の義姉 津美紀です。
それに対し、「保護者ヅラすんな」と言い返す恵。
いじめグループ相手に喧嘩をした恵に対し、人を傷つけるなと津美紀は怒っていました。
恵は思います———
悪人は嫌いだ
更地みてぇな想像力と感受性でいっちょ前に息をしやがる
善人が苦手だ
そんな悪人を許してしまう
許すことを格調高くとらえてる
吐き気がする
津美紀は典型的善人
それは恵が小1の時の話———
恵の父親と津美紀の母親、それぞれの片親がくっついて蒸発するという決して幸せとは呼べない幼少期を送っていました。
そんな幼い頃のある日、恵の前に現れた白髪の怪しい男はこう言っていました———
君のお父さん禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど
僕が引くレベルのろくでなしで
お家出てって君を作ったってわけ
恵君はさ
君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ
ムカつくでしょ
それを聞き、父が蒸発した資金の謎は、自身が禪院家に売られてしまったということを幼い恵は理解していました。
そんな話を子供にするデリカシーのなさに「ムカつく」と感じる幼い恵でしたが、そのムカつく男が禪院家に売られた件を、なんと帳消しにしてくれていました。
それは恵が将来呪術師として働くことが条件ですが、恵と津美紀の2人が高専からの資金援助を受けられるように通していました。
このムカつく男の名は五条悟
そんな過去を振り返る中学生の恵はこう思います———
何が呪術師だ馬鹿馬鹿しい
俺が誰を助けるってんだよ
しかし———
恵が中学3年に上がりまもなくして、津美紀は呪われていました。
正体不明、出自不明、全国に同じような被呪者がいるとのこと。
そして津美紀は寝たきりとなってしまいました…。
『誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えていたいの』
『人を許せないのは悪いことじゃないよ それも恵の優しさでしょう?』
いつも笑って綺麗事吐いて、恵の性根すら肯定する。
そんな津美紀も恵が誰かを傷つけると本気で怒った。
当時の恵はそんな津美紀に対し、「偽善」だと感じ苛立っていました。
しかし———
でも今はその考えが間違いだって分かってる
おれが助ける人間を選ぶように
俺を選んで心配してくれてたんだろ
悪かったよガキだったんだ
謝るからさっさと起きろよバカ姉貴
———時間は流れ…
虎杖との出会いを経て…
今は津美紀の考えが分かるほど成長した伏黒ですが、八十八橋の呪いを解呪してもなお、津美紀に対する呪いが解呪されることはありません。
そんな伏黒は虎杖に対し“宿儺の指”による“共振”についてどう話すかを考えていましたが…
領域を展開したことで、莫大な呪力を消費した伏黒は疲れ果て、その場で眠ってしまいました。
壊相のコンプレックス
伏黒から少し離れた場所にいた釘崎は壊相と対峙していました。
八十八橋の呪霊が祓われ、その結界が解けたことで、2人は“宿儺の指”の気配を感じ取っていました。
壊相は当初からの目的である“宿儺の指”の回収のため、背中を見せない妙な走り方で、その場を離れようとします。
「待てや‼ ナメた走り方しやがって そんなんでちぎれると思ってんのかよ」
そう言って壊相を追いかける釘崎。
それに対し壊相はこう告げます———
…私
自分の背中がコンプレックスでして
警告です
私の背中を見たら殺しますよ
そんな時———
「あ 釘崎」(虎杖)
「あ 兄者」(血塗)
壊相の背後から現れたのは、結界を抜けてきた虎杖と血塗でした。
さっそく背中を見られた壊相は———
みっ
みっ
みっ
見たなぁああ!!?
「え 誰 なんか ゴメン」(虎杖)
「ゴメン兄者 わざとじゃねぇ‼わざとじゃねぇんだ‼」(血塗)
それに対し「殺す‼」と振り返る壊相ですが———
釘崎は自身の呪具で壊相を背後から殴打しこう言います———
「じゃなんで そんな格好してるんだよ 変なニオイはそれか」
釘崎のこの言葉に———
「ムレるんだよ」と返す壊相ですが———
蝕爛腐術 極の番「翅王」
「バチ 殺 し」
壊相は背中から蝶の羽を広げていましたが、それは大量に放出した血液によるものでした。
次回、壊相の術式が明らかになります!
癖が強すぎますね(笑)
【呪術廻戦】アニメ第23話「起首雷同-弐-」の主要な登場人物
【呪術廻戦】アニメ第23話「起首雷同-弐-」の感想
突如乱入してきた「呪胎九相図」によって混沌とした八十八橋。
そして姉妹校交流会で活躍した虎杖を追うように、伏黒は急成長を遂げました!
ハッキリ言って今回は伏黒恵のための回です(笑)
その中でも、特に気になった【呪術廻戦】アニメ第23話「起首雷同-弐-」の見どころをピックアップしていきたいと思います!
アニメ第23話は原作の57~59話の内容となっていました!
- 領域展開「嵌合暗翳庭」
やはり今回はこれに尽きると思います。カッコいい(笑)
呪術師の成長曲線は必ずしも緩やかではありません。
この言葉通り、未完成ではあるものの領域を展開し、たった一人で特級クラスの呪霊を撃破。
この呪霊、少年院の特級と見た目は同じでもコチラのほうが強いとされていたんです。
それをたった一人で祓ったことは、交流会で花御に敗北したことや、友でありライバルである虎杖悠仁の存在が大きかったと思います。
少し先のネタバレですが、未完成なこの領域は作中で少しずつ成長して行きます。
そして伏黒を狙う宿儺の謎は、この領域に隠されていると考えています。
今後も伏黒恵の成長に期待しましょう! - 伏黒恵の過去
多くを語らない伏黒の過去が少しずつ明らかとなってきました。
義姉である津美紀との幼少期や五条に助けられた過去。
このシーンは後の玉折編でも少し登場しますので、アニメの続編を期待して待ちましょう‼ - “共振”
この事件の詳細がハッキリと明らかになりました!
それは“宿儺の指”を取り込んでいた呪霊が、虎杖悠仁の受肉によって“共振”し目覚めたことにありました。
多くの人を助けたいと願う虎杖自身が、“宿儺の指”を取り込んだことで始まった事件…。
伏黒はそれを虎杖にどう伝えるかを考え、重症の自分自身を差し置いて友達を心配していたところが伏黒らしいなと感じました。
呪術師としてだけではなく、人として成長した伏黒のためのエピソードが描かれ、この辺りから伏黒の人気が上昇していったんじゃないでしょうか!
寝たきりである津美紀さんについても謎が残っていますね!
本誌や単行本で少しずつ明らかとなってきていますので、気になった方は原作もどうぞ!原作もアニメも間違いなく楽しめる作品です‼
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