最終局面に差し掛かるアニメ第1期
今回は、虎杖・伏黒・釘崎の呪術高専“一年ズ”トリオによる久しぶりの任務———
“八十八橋の呪い”による事件です。
実はこの事件、連載当初からの出来事が関係していることをご存知でしょうか?
3部構成となっている「起首雷同」編
その導入部分である今話の見どころは、ホラー短編のテイストです!
少しだけむずかしい部分もあるので、解説がほしい方はぜひご覧ください。
この記事はこんな人にオススメします !
- アニメ【呪術廻戦】第22話を見逃した人
- アニメ【呪術廻戦】第22話を振り返りたい人
- 【呪術廻戦】の用語や解説など補足がほしい人
アニメ『呪術廻戦』第1期の地上波再放送に伴い、あらすじを振り返りたい方や『劇場版 呪術廻戦0』から入った方は是非ご覧ください!
2022年4月3日(日)夕方5時より再スタートしました!
※本記事はネタバレ要素を含みます。
また、リンク先には『呪術廻戦』アニメ第20話以降のネタバレが含まれています。
ネタバレが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
【呪術廻戦ネタバレ】アニメ第22話「起首雷同」のあらすじ
呪霊により3人の男が似た状況で死亡する事件が発生。
被害者たちは同じ中学校に在籍していたことが判明し、虎杖、伏黒、釘崎はその調査に派遣される。
現地に着いてみると、その中学校は伏黒の母校であった。被害者らは地元の心霊スポット「八十八橋」の下で揃って倒れていたことがあったと聞く。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
さらに伏黒の姉・津美紀も事件に巻き込まれていたと分かり——。
事件の始まり
だからっ‼開きっぱなしなんだよ‼
オートロックのドアが‼
大声を張り上げ、管理会社にクレームをいれているのは金田太一。
クレームの原因は、マンション エントランスの自動ドアが閉じないというものでした。
そんな金田の背後から、呪霊が忍び寄り…
調査
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
6月 盛岡 金田太一
8月 横浜 島田治
9月 名古屋 大和宏
3人とも同じ状況で死んでるんスよ
車を運転し、事件の詳細を語るのは呪術高専補助監督 新田明です。
後部座席には、虎杖、伏黒、釘崎の呪術高専“一年ズ”トリオがこの事件の調査にあたっていました。
自宅マンションのエントランスで呪霊による刺殺、そして3人とも死ぬ直前、管理会社に対し同じ苦情を入れているとのこと。
その際に、オートロックのドアが開きっぱなしであったものの他の住人に心当たりはなく、日付も場所もバラバラにこの事件は起こっていました。
呪霊はセンサーに反応しないため、ドアオペレーター(自動扉の機械敵部分)が呪霊の影響を受けたことによるものと断定。
また同じ呪霊の仕業であるか否かを確認したものの、残穢だけでは特定できないとのこと。
この被害者3人の共通点としては、同じ中学校に2年間在籍していたということです。
新田によるこれらの報告から釘崎は———
「昔3人が同じ呪いを受けて時が経ってそれが発動したって感じ?」
と推察します。
そしてその裏を取るべく、3人の共通の知人である森下に話を聞きに行くこととなりました。
しかし———
到着するや否や、そこでは森下の葬儀が執り行われており、森下の死亡原因もまた被害者3人と同じでした。
異なる点は1つ———
新たな被害者 森下は、実家暮らしのためオートロックはありません。
———にも関わらず玄関の前で殺されており、以前から帰宅した際、「鍵が開いているのにドアが開かない」と他の家族に告げていました。
この被害者の両親も、3人との関連性については知っておらず、虎杖たちは唯一の手がかりを見失うこととなりました。
サスペンス的な始まりですね!
古い映画だけど初期の「リング」を思い出した(笑)
伏黒の母校
次に虎杖たちは、新たな手がかりをつかむべく被害者の母校である、さいたま市立浦見東中学校を訪ねることとなりました。
校舎に入ると釘崎はさっそく———
「おっ 分かりやすいのがいるわね ブン殴って更生させましょ」
そう言って校舎の隅にいる不良2人を指さします。
そんな不良たちは釘崎たちを見て———
「お疲れ様です‼」
と勢いよく頭を下げました。
「フッ何よ“理解”ってるじゃない…」とスカしている釘崎と虎杖ですが———
「卒業ぶりですね伏黒さん‼」
なんと不良たちは伏黒にすくみあがっていました。
驚き振り返る虎杖と釘崎に対し———
「俺 中学 ココ」
と気まずそうな伏黒。
それに対し驚く虎杖と釘崎ですが「オマエ中学でなにした」と伏黒を問い詰めます。
そこで不良たちは衝撃の事実を口にします。
俺ら…っていうか
この辺の不良 半グレその他諸々
伏黒さんにボコられてますから
再び伏黒の方へ振り返る虎杖と釘崎。
「……ボコッ…た」
とカタコトで答える気まずそうな伏黒。
この事実に騒ぎたてる虎杖たちの前に———
「コラ‼なんだ君達は‼他校の生徒が入っちゃいかん‼」
注意しに現れたのは校務員の武田です。
事前に許可を取っていた新田は、武田に入館手続きを提示します。
すると———
「ああ君達か 皆若いな」
———と告げる武田ですが「伏黒君か」と少し驚いた様子。
「…ども」
そう言って気まずそうに挨拶を済ませた伏黒。
正規である武田は勤続年数が長く、特に目立った生徒について覚えている模様。
そんな武田に、この事件の被害者について訊ねることとなります———
金田・島田・大和
それに森下か…
亡くなったことにも驚きだが
彼らが卒業してもう20年近く経つのか…
昨日のことのように覚えてるよ
伏黒君程ではないが問題児だったからね
何が聞きたい?
そう話し出す武田に対し、被害者たちの噂や人間関係、またバチ当たりな話がないかと伏黒は訊ねます。
事件の被害者たちは問題児だったとは言え、並の中学生だったとのこと。
しかし———
「アレじゃないですか?八十八橋のバンジー」
そう答えるのは1人の不良少年でした。
伏黒曰く、八十八橋は自殺の名所であり、この辺では有名な心霊スポットです。
また、八十八橋でバンジージャンプをするのが、当時の不良少年の間では流行っていたとのこと。
それについて武田は、更にこう言います———
ある日4人が無断欠席をしてね
そう珍しいことではなかったんだが
家に連絡してみると前日から帰ってないと言うじゃないか
結構な騒ぎになったがすぐに橋の下で倒れているのが見つかってね
大説教になったが本人達は何も知らないの一点張りだったよ
聞き込みを終えた伏黒たちは八十八橋に目を付けました。
心霊スポットは学校と同じく呪いが溜まりやすいため、高専関係者が定期的に巡回しています。
ただしその時は、この八十八橋に何も異常がなかったとのこと。
事件の詳細について話をしていると、校務員の武田が再びやってきて伏黒にこう訊ねます———
学校にいた時は色々世話になってたんでな
津美紀君は元気か?
少し間をおいて———
「……はい」
と答える伏黒。
「ツミキって誰?」(虎杖)
「…姉貴」(伏黒)
「はぁ!?アンタ自分の話しなさ過ぎじゃない!?」(釘崎)
呪胎九相図(1~3番)
「こういう呪物ってさぁ なんで壊さないの」
とある一室、瓶に詰められた3体の呪物を見つめる真人。
そんな真人に夏油は答えます———
また宿儺の指は例外であり、呪物となってその上20に分割しても尚、時を経て呪いを寄せる化物とのこと。
そのため、宿儺は“器”を選びます。
夏油のこの言葉に対し———
「フーン じゃあ九相図は誰でもいいわけだ」
そう告げる真人はこの部屋に吊るされ大声で喚く男性を見つめています。
その男は呪いが見えないため、真人を視認できていません。
そんな男の口に呪物を運び
真人はこう言います———
大丈夫かなぁ
この状況で俺が見えてないとか
マジで才能ないよ
はい あーん
そして九相図を取り込んだ男の目から血が流れ、異変が起ころうとしています。
「やぁ 起き抜けに悪いんだけどさ ちょっとお遣いに行ってきてくんない?」
真人が話すその男の体は異形となっていました。
宿儺兄さんは虎杖のような器がいるけど、他の呪物が受肉するときは特に器を選びません!
「呪物」や「受肉」についてはかなり重要な用語ですので、是非チェックしてみてください!
伏黒津美紀
「着いたっス 鯉ノ口峡谷 八十八橋 呪霊が確認でき次第 “帳” を下ろすっス」
そう告げる新田ですが、日は落ち辺りは暗がりとなっていました。
「了解」
———と返事をする虎杖はビニール紐を手にしていました…。
調査の結果、残穢も気配もなにも感じられず虎杖たちは再び振り出しに戻ることとなりました。
しかし呪われている人がまだまだいるかもしれない上に、致死率100%のこの事件は、一刻の猶予もない状況となってきました。
バンジーの「飛び降りる」行為が鍵だと思いついた新田ですが———
「それはもう虎杖で試しました」(釘崎)
「え!?もしかしてあのビニール紐で飛んだんスか!?」(新田)
そんな時———
「あぁ‼いたいたーっ‼良かったー‼」
そう言って現れたのは学校にいた不良の一人です。
自転車の荷台には女生徒が座っていました。
「……藤沼?」
———と、荷台の女生徒に気づいた伏黒。
彼女は不良少年の姉であり、伏黒の同級生とのことで八十八橋について何かを知っているようでした。
そして藤沼は不安そうな表情でこう語ります———
あの……
森下さんって近所でお葬式やってて…
その人と八十八橋のこと調べてるってこの子に聞いたから…
何か関係あるのかなって
呪術規定により一般人に呪いのことを告げられないため「関係ない」と伏黒ははぐらかしますが、なんと藤沼は中学2年のとき、八十八橋に行っているとのことでした。
それに対し、最近自宅で変なことがないかと新田は確認を取ります。
藤沼の家は地方のアンテナショップなのですが、彼女が帰ったときだけお店の自動ドアが開きっぱなしになるとのこと…。
また、自動ドアは1周間前から1日おきにこの現象が起きていました。
「当時誰と行ったか覚えてる?」
———と釘崎が確認を取ると、事件との関連性を危惧した藤沼は不安になりました。
それに対し新田は———
私の大学の課題を伏黒君たちに手伝ってもらってるんス
「心霊スポットと電磁波における電化製品の影響」
ゲロダルいっス‼
でも色んな人の話聞きたいから 一緒に行った人教えて欲しいっス
笑ってはぐらかした新田ですが、『嘘つくからには助けないと…‼』と決意しました。
それに対し少し安心した藤沼は———
肝試しに行ったのは部活の先輩2人…
そうだ伏黒君
あの時 津美紀さんも一緒にいたよ
その言葉に対し、一瞬 表情を強張らせる伏黒ですが———
「そうか じゃあ津美紀にも聞いてみるわ」
そう告げ、藤沼たちが去るまで冷静を装っていました。
しかし———
虎杖は伏黒の真っ青な表情に気づき、「しっかりしろ」と声をかけます。
その後、伏黒は補助監督である伊地知と連絡を取り津美紀の護衛のため、術師を依頼する運びとなりました。
しかし手の開いている術師は2級術師のみ。
被呪者の数が高専側の予想よりずっと多いため、呪いの等級も見直さなければならないとのこと。
これは虎杖の成長を加味した上で割り振られた任務であり、そこから更に危険度が上がるとなると2級術師の手には余ると伊地知は告げます。
そのため、伊地知は伏黒たちに対し“撤退”をすすめました。
3人でも危険な任務のため、伏黒は虎杖たち2人には任せたくないと考えます。
来週には五条先生も帰ってくる…と思考を巡らせますが、伏黒はこの事件に猶予がないと考えています。
なぜなら呪霊が襲ってくるタイプではなく、内側から術式が発動するタイプなら、側にいてもいみがなくなってしまいます。
そこで伏黒は決断します———
今すぐ祓うしかない
伊地知との連絡を終えた伏黒は、任務の難易度が上がり、この件は違う術師に引き継がれたことを虎杖たちに告げます。
そして虎杖たちを無理やり追い返す伏黒は、浦見東中の武田に挨拶してから帰ると告げ、虎杖たちと分かれることとなりました。
マーキングされた被呪者に対し、内側から呪いが発動した場合は、五条であってもどうしようもありません!
呪いが発動する前に、この呪いを祓わないといけないってことですね!
八十八橋
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
夜になり八十八橋の下を歩く伏黒がいました。
そこで伏黒は、新田の言葉を整理していました———
藤沼は八十八橋の上には行っておらず、肝試しは橋の下で行われたこと。
また呪霊が結界内にいる場合は手順が大事とのこと。
それは“夜”に“下”から侵入すること。
この言葉に対し伏黒はこう思います———
術式を付与した領域を延々と展開し続けるのは不可能だ
となるとこの結界は少年院のような未完成の領域だ
今回は逆に助かった
“帳”の必要がない
術式を付与した領域とは「領域展開」です!
それには膨大な呪力を必要とするため、延々と展開することはできません!
また、結界内であるため一般人が外から視認することもできないため、“帳”の必要がありません!
すると———
「自分の話をしなさ過ぎ」
そう告げるのは釘崎。
夢中で思考を巡らせている伏黒は、虎杖たちにまったく気づいていませんでした。
そんな伏黒に虎杖はこう言います———
別に話してくれとは言わねぇけどさ
せめて頼れよ 友達だろ
この言葉に伏黒は義姉 津美紀についての話をします———
津美紀は寝たきりだ
この八十八橋の呪いは被呪者の前だけに現れる
本人が申告できない以上 いつ呪い殺されるか分からない
だから 今すぐ祓いたい
でも任務の危険度が上がったのは本当…
「はいはい もう分かったわよ」と伏黒の話を遮る釘崎。
虎杖も「はじめっからそう言えよ」と、2人は友達である伏黒のためこの任務を下りる気はないようです。
また、結界に入るには、“夜”に“下”から
それからもうひとつ条件があります。
それは峡谷の下に川があり———
川や境界をまたぐ行為は呪術的に大きな意味を持ちます。
そして川をまたぎ結界に侵入した3人———
辺りは洞窟のような領域に包まれ、3人の目の前にはモグラのような呪霊が天井から現れます。
「出たな」と告げる虎杖。
「祓い甲斐がありそうね」と呪霊を見つめる釘崎。
その時‼
奇声を上げ、突如としてこの領域に異形をした何者かが現れました!
そして虎杖たちを見て———
「なんだぁ?先客かぁ?」と呟いています。
それに対し———
「伏黒 コイツ別件だよな」と訊ねる虎杖。
「……あぁ」と答える伏黒。
「じゃあオマエらはそっち集中しろ コイツは俺が祓う」
そう告げ、拳に呪力を込める虎杖。
その様子に対し———
「なんだぁ?遊んでくれるのかぁ?」
そう呟くのは、真人らが受肉させた九相図の一体でした!
少しネタバレですが、呪胎九相図の三男 血塗です!
血塗さん意外に可愛いです(笑)
【呪術廻戦】アニメ第22話「起首雷同」の主要な登場人物
【呪術廻戦】アニメ第22話「起首雷同」の感想
作者 芥見先生曰く、ホラー短編の様な導入が描きたくて始めたという「起首雷同」編。
そのため少しだけ難解な要素もありますが、ジワジワとこみ上げる恐怖が特徴的な回となっていました。
そんな中でも特に気になった【呪術廻戦】アニメ第22話「起首雷同」の見どころをピックアップしていきたいと思います!
アニメ第22話は原作の55~56話の内容となっていました!
- ホラー短編要素
「八十八橋」に関わった人々が次々と死んでいく恐怖は、日本寄りなホラー要素を感じました。
導入部分だけの要素ではありますが、原作ではなくアニメで表現されたことで、夏に特集されるようなホラードラマ感全開で話に引き込まれていきました。
また「幼魚と逆罰」編ほど暗くはなく、ちょうどいいバランスで描かれていたのが個人的にも良かったポイントでした。 - 「呪胎九相図」爆誕
呪霊たちにより、高専襲撃時に奪われた「呪胎九相図」。
真人により3番が受肉し、虎杖たちの前に姿を現しました。
その姿は異形でありながら、話し方が特徴的で愛嬌がありました。
九相図については様々な謎や伏線があり、主人公 虎杖悠仁の謎に迫る要素を持っているので、しっかりとチェックしてほしいと思います。
また、任務や交流会を経て「友達」と言えるようになった3人の関係性が良かったです!
第2クールのED見ると切なくなりますね…
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