作中でも度々登場するワードのひとつ———
「非術師」
ざっくり言うと呪術を扱えない者の総称ですが、細やかな設定がなされていることをご存知でしょうか?
また、中には重要な役割を持ったキャラクターが存在します。
この記事では、「非術師」とはなにか?
そして、作中に登場した「非術師」のキャラクターをわかりやすく解説していく内容となっています。
この記事を読んでわかること!
- 「非術師」の定義
- 「非術師」のキャラクター一覧
- 「非術師」と呪霊との関係について
ネタバレ注意‼
※この記事はネタバレ要素を含みます!
本誌の情報を記載していますのでアニメ派やコミック派の方はご注意ください!
『呪術廻戦』非術師とは?
単に呪術を扱えない者を「非術師」と称していますが、その位置づけは以下の通りとなっています。
- 呪術を扱えない者
- “窓”のように、呪いを視認できても呪力を持たない者
- 4級以下の呪霊を祓えない者
- 生得術式は所持しているが、脳のデザインが呪術を扱えない者
しかし呪力が0であっても、甚爾のような天与呪縛のフィジカルギフテッドに関しては「非術師」と呼べません。
甚爾や真希の天与呪縛に関しては、“呪力を持って生まれるはず”が、生まれながらに課せられた“縛り”によって呪力がないので、「非術師」と呼べないってことですね!
『呪術廻戦』非術師のキャラクター解説
虎杖倭助(いたどりわすけ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
虎杖悠仁の祖父であり、育ての親です。
気性が荒く、それ故 倭助の周囲からは人が遠ざかっていました。
しかし孫の悠仁には、自分のようになってほしくないという思いから———
オマエは強いから人を助けろ 俺みたいになるなよ
手の届く範囲でいい 救える奴は救っとけ 迷っても感謝されなくても とにかく助けてやれ
———そう遺言を残した倭助は、孫である虎杖悠仁の思想に強く影響を与えた存在です。
また、悠仁の出生の秘密を知る一人でしたが、悠仁に両親のことを告げられないまま肺がんにより他界しています。
倭助の遺言が悠仁にとっての呪いとなっています
漏瑚の声優さんと兼役ですね!
佐々木せつこ(ささきせつこ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
杉沢第三高校二年生。
心霊現象研究会ことオカ研に所属しており、 虎杖悠仁の先輩にあたります。
下の名前はファンブックにて記載されていましたが、芥見先生は明らか適当に答えていました!
再登場した時も、佐々木先輩のことはしっかりと覚えてました!
井口たけし(いぐちたけし)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
佐々木同様、杉沢第三高校二年生。
心霊現象研究会ことオカ研に所属しており、 虎杖悠仁の先輩にあたります。
またオカ研は佐々木と井口の2人で立ち上げた部となっています。
佐々木同様、たけしは適当に付けられた名前かと(笑)
たけしっぽいですけどね(笑)
沙織(さおり)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
釘崎野薔薇の回想で登場しており、幼少期の釘崎に強く影響を与えた憧れの存在。
村人から仲間外れにされていた沙織でしたが、実際は母親が「オーガニックでスピリチュアルなヤバイ女」だったこともあり、沙織の家は村八分にされていました。
その後、沙織は東京へ引っ越しますが、寂しさを理由に釘崎とは連絡先を交換しませんでした。
そのため現在2人に親交はなく、出版社で多忙な毎日を送っています。
子供時代の釘崎はこういった経緯から「村嫌い」となっています!
沙織さんの再登場はキャラが違いすぎて誰かわかりませんでしたね
ふみ
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
釘崎野薔薇の同郷の幼馴染。
小学校に上がると同時に釘崎が住む村へ引っ越してきた少女であり、釘崎はふみが持つ水色のランドセルに興味を示したことから2人は仲良くなりました。
以降、ふみの家には釘崎が入り浸り、釘崎はよくふみの父親とスマブラを興じていました。
また釘崎上京の際は涙を流しており、沙織同様に釘崎とって大切な人物です。
今後再登場を期待したいです!
釘崎関係は…特にね!
伏黒津美紀(ふしぐろつみき)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
伏黒恵の一つ年上の義姉。
小学1年生の時、津美紀の母と恵の父である禅院甚爾が再婚するも2人は蒸発、それ以降は恵と二人で暮らしていました。
しかし中学を卒業まもなくして原因不明の呪いにより、寝たきりとなってしまいます。
また「少しでも多くの善人に平等を享受する」という恵の思想は、典型的な善人である津美紀が呪われたことがきっかけとなっています。
吉野凪(よしのなぎ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
吉野順平の母。
パートと在宅でデザイン業の手伝いをしながら生計を立てているシングルマザー。
高田ちゃん(たかたちゃん)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
呪術高専京都校 東堂葵の推しである身長180cm長身アイドルこと高田ちゃん。
本名は高田延子。
アニメ呪術廻戦では「じゅじゅさんぽ」に度々登場しており、高級寿司屋でのTVロケや、※個握では列をなすほどの人気がある、有名なアイドルです。※個別握手会
また東堂の妄想による「存在しない記憶」として度々登場しており、東堂に助言し手助けしています。
ただし東堂の「存在しない記憶」は妄想です(笑)
あの真依さんも個握で心を撃ち抜かれてます!
アルバイト
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
夏油傑や未登録の特級呪霊たちによる会合にて使われていた、レストランのアルバイト店員であり、出オチのキャラクター。
呪霊は視認できていませんが不穏な空気は察知しており、漏瑚が店内を燃やし尽くした際は、このアルバイトだけが生き延びています。
小沢優子(おざわゆうこ)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
虎杖悠仁とは同郷であり、中学校の同級生です。
中学時代は地味でかなり肥満体質でしたが、身長は15cmほど伸び、上京とともに環境の変化によるストレスから激痩せしました。
当時、肥満体型ではあったものの、食べ方や字が綺麗だという「私自身が知らない私」を虎杖により気付かせられたことがキッカケとなり、虎杖に好意を持つようになりました。
小沢自身かなり見た目の変化がありましたが、虎杖は久しぶりの再開でもすぐに小沢に気づいてました!
内面の良さが浮き彫りになった場面でした!
孔時雨(コンシウ)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
出身地 | 韓国 |
好きな食べ物 | タバコ、チーズ |
嫌いな食べ物 | 黒豆 |
ストレス | 接待 |
玉折 編(過去編)にて登場。
韓国籍の元刑事であり、呪術は使えませんが呪霊を視認できる能力を持っています。
伏黒甚爾とは10年以上の付き合いであり、恵の存在も認識しています。
また経緯は不明ですが、呪詛師となった夏油傑とも繋がっており、解体されたはずの盤星教の各支部長、代表役員、会長、その他太客を集めるなど、各団体や術師とも癒着がある人物です。
ちなみに芥見先生的に、過去一カッコいいキャラクターとのことです!
イケオジですね(笑)
虎杖仁(いたどりじん)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
悠仁の記憶の中で登場した人物。
虎杖倭助の息子であり、赤ん坊の悠仁の抱きかかえていることから悠仁の父親と推察されます。
虎杖香織(いたどりかおり)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
悠仁の記憶の中で登場した人物であり、虎杖仁の妻。
その女性は額に縫い目があるため、香織が他界した後、羂索により体を乗っ取られた可能性が考えられ、虎杖悠仁の出生に大きく関わっていいると予想されています。
倭助は香織が亡くなった理由も知っている口ぶりであり、息子である仁に対し「あの女だけはやめとけ」と告げています。
結果的に非術師ではありませんでしたが…
羂索や虎杖悠仁の出生の考察は下記のリンクからどうぞ!
あとがき|非術師と「呪霊の生まれない世界」
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
呪術師からは呪霊は生まれません。
呪霊とは、人間から漏出した呪力が澱のように積み重なり、形を成したモノ。
要するに「非術師」がいるから呪霊が生まれるということです。
「術師というマラソンゲーム」
それは11年前
星漿体である天内理子の死亡後———
正義感の強い夏油は、人間から漏出した呪いを祓い続けるという映像に疲れてしまい、「非術師」を見下すようになってしまいました。
それに対し、特級呪術師 九十九由基は “呪霊の生まれない世界” について、夏油に助言することとなりました。
九十九曰く、“呪霊の生まれない世界”の作り方は2つ———
- 全人類から呪力をなくす
- 全人類に呪力のコントロールを可能にさせる
———という方法です。
1.全人類から呪力をなくす
この方法については、現実的ではないようです。
その理由として一般人である「非術師」は、負の感情である呪力が体外に漏れ出すことにあります。
完全に呪力が0の人間、つまり天与呪縛のフィジカルギフテッドである伏黒甚爾のような存在は、非常に特別なケースであるため、現実的ではありません。
そのため九十九の本命は2.のプランとなります。
2.全人類に呪力のコントロールを可能にさせる
一般人は負の感情である呪力が体外へ漏れ出すのに対し、呪術師は呪力が本人の中を廻るため、呪力の漏出が極端に少ない状態となっています。
大雑把に言うと、“全人類が術師になれば呪いは生まれない” ということです。
ただし、九十九はどういったプランで一般人を術師へと進化させるのかを作中で明かしていませんが、九十九は“呪力からの脱却”という理想を掲げています。
しかし‼
九十九のこの思想に反応した夏油傑から、もう1つのプランが生まれてしまいました…。
それは———
3.「非術師」をこの世から抹消すれば呪霊は生まれない
そもそも「非術師」がいなければ呪霊は生まれない…という答えにたどり着いてしまいました。
元は呪術は「非術師」を守るためにあると考えていた夏油は、天内理子死亡後に揺らいでいた自身の気持ちに答えが出ました。
そして「非術師」を、“猿ども”と憎み、百鬼夜行を起こすに至ります。
また呪詛師 羂索は、九十九の思想に近い形で「非術師」を進化させようと目論んでいます。
しかしそれは似たようで、九十九が描く理想とはかけ離れた世界…。
“呪力からの脱却”を考える九十九に対し、“呪力の最適化”と称する羂索。
なんと羂索は「死滅回游」という呪術テロを企て、日本を混乱に陥れています。
「死滅回游」の目的、それは———
「非術師」と天元の同化 です。
「非術師」と天元の同化
「非術師」が天元と同化すると、人類は新しい形へと進化します。
しかしそれは“個”としての境界がなく、人類進化後にその内の一人が暴走を始めると、悪意は一瞬にして伝播することとなり、1億人分の穢れが世界に流れ出ることとなってしまいます。
羂索は呪霊がいない世界も、牧歌的な平和も望んでいません。
「非術師」「術師」「 呪霊」
これらは全て“人間”という“呪力”の形をした“可能性”だと言います。
羂索が目論む「死滅回游」の真の目的は語られていませんが、この因果関係が大きな鍵を握っていることは間違いありません。
少しニッチな内容となりましたが、『呪術廻戦』において「非術師」は非常に重要だということがわかりました!
今後、羂索が、どう動いていくが目を離せません!
「死滅回游」の記事を色々上げていますので、気になる方は是非チェックしてください!