呪霊とは恨みや後悔、恥辱など———
人間の身体から流れた「負の感情」が具現化し意思をもった異形の存在です。
『呪術廻戦』を見ていて呪霊や怨霊、受肉体や呪詛師など、ごっちゃになっている方は結構多いのではないでしょうか?
それらは呪いに該当しますが、呪霊や怨霊をひと括りにして“呪霊”と称されています。
今回はその“呪霊”のキャラクターに的を絞って、カテゴリー別にわかりやすく解説していきます‼
この記事を読んでわかること!
- 呪霊の名前
- 呪霊の階級
- 呪霊の種類
- 各呪霊の発生源など…
ネタバレ注意‼
※この記事はネタバレ要素を含みます!
本誌の情報を記載していますのでアニメ派やコミック派の方はご注意ください!
『呪術廻戦』呪霊 キャラクター解説
呪霊とは、人間の身体から流れた「負の感情」が具現化し意思をもった異形の存在です。
そして非術師には呪霊が見えません。
可視光線の波長の範囲でありながら、脳が認識できずカメラにも映らないのが呪霊という存在です。
そんな呪霊には術師同様に特級から4級の等級が存在しています。
その上位ともなれば意思を持ち、その悪意が人に向けられます。
登録されている特級呪霊は16体ですが、そのほとんどが登場していません…
また登録されていない特級呪霊においては未登録の特級呪霊と称されています。
低級呪霊まで数えればきりがないですが、ここからは特級と判明している呪霊や言語を使用できる呪霊などに絞って紹介していきます!
低級呪霊の特権として、壁抜けができます(笑)
ある程度強い呪霊になるとできません。
また2級と準1級の明確な違いは“呪術(術式)を使うかどうか”だそうです!
英集少年院の呪霊
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
等級 | 特級(未登録) |
発生源 | 不明(宿儺の指1本分) |
英集少年院運動場上空にて窓が呪胎を確認。
その後、特級相当の呪霊へと変態を遂げました。
何者かの手により特級呪物“宿儺の指”を呪霊に取り込ませた可能性があり、特級相当の力を手に入れるに至りました。
生得領域を具現化させることができますが、術式が付与されていないことから、領域を展開できないと考えられます。
ただしその攻撃は非常に強力なもので、呪力を放つだけでも地面をえぐる程の威力があり、呪霊特有の呪力による治癒も可能としています。
宿儺と対峙した際は、指二本分の宿儺による一方的な攻撃にて祓われることとなり、特級の中ではそれほど強くはありません。
言語を持たないのと知能はそれほど高くないようです。
用語解説「窓」「呪胎」についてはコチラ
用語解説「生得領域」についてはコチラ
呪胎の際は、よくわからない正体不明の強力な呪として、とりあえず「特級仮想怨霊」としてカテゴライズしています。
真人(まひと)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
等級 | 特級呪霊(未登録) |
発生源 | 人 |
術式 | 無為転変 |
技 | 「多重魂」 「撥体」 「幾魂異性体」 「遍殺即霊体」 |
領域展開 | 自閉円頓裹 |
嗜好・興味 | 嫌がらせ、人間 |
嫌いな物 | 人間 |
担当声優(CV) | 島﨑 信長 さん |
人が人を恐れ憎む負の感情から生まれた呪霊であり、漏瑚ら未登録の特級呪霊たちの頭に据えられています。
発生して間もない呪いであるが故、未熟な一面もありますが貪欲に自分の成長を楽しんでいます。
そのため成長速度はすさまじく「一秒でも早く祓わないと 取り返しのつかないことになる」と七海健人に言わしめるほどの危険な呪霊です。
無邪気で陽気な話し方をする一方、軽薄かつ冷酷な性格であり、人を騙し欺くことになんの躊躇いもありません。
「人間の喜怒哀楽や感情は全て魂の代謝にすぎず 命に価値や重みは無い」と述べており、自身の術式「無為転変」で人を異形に変え、無邪気に命を弄ぶ卑劣な存在です。
その「無為転変」においては“魂を知覚できる能力”を持っており、触れるだけで肉体や魂の形状を変えてしまう極めて危険な術式です。
対抗策として“自身の魂の形を知覚した上で魂を呪力で保護する”しか防御手段はありません。
ただし自身の体内に宿儺の魂を宿す虎杖悠仁は、無意識に自分の魂の輪郭を知覚しており、真人は虎杖を最大の宿敵と称しています。
八十八橋の呪霊
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 特級(未登録) |
発生源 | 八十八橋(宿儺の指1本分) |
20年前より八十八橋の呪霊が特級呪物“宿儺の指”を取り込んでいましたが、宿儺が受肉したことによって「共振」が起こり特級相当の呪霊へと変態を遂げました。
見た目や能力は英集少年院の特級呪霊とほぼ同じですが、強さはそれ以上です。
また、英集少年院の特級呪霊と同じく、生得領域を具現化できますが、術式は持たないため領域展開の使用はできないものと考えられます。
実際、伏黒が領域を展開したときに、一切対抗できなかったので‼
領域を塗り替えるってやつですね!
虹龍(こうりゅう)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 不明 |
発生源 | 不明 |
夏油傑による呪霊操術の支配下にある呪霊。
夏油が保持する呪霊の中では最高硬度とされている呪霊でしたが、術師殺しの異名を持つ伏黒甚爾により切り裂かれました。
蝗GUY(こうガイ)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 2級 |
発生源 | バッタ |
真人によって「渋谷事変」に参加させられた2級呪霊。
実際は1級程度の実力を持ちますが、術式を持たないため2級にカテゴライズされています。
“蝗害”とはバッタの大量発生に伴う大規模な災害であり、蝗GUYはバッタの大量発生による人々の恐れから生まれた呪霊です。
賢さにこだわり、自身のことを「俺は…賢い…」と主張していましたが、虎杖悠仁に「賢い奴は あまり自分のことを賢いって言わん」と一瞬で論破されていました…。
またまた蝗GUYという名は真人によって付けられたそうです(笑)
陽キャなネーミングですね…
黒漆死(くろうるし)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 特級(登録済み) |
発生源 | 蜚蠊 |
術式 | 土虫蠕定 |
「何故 邪魔ヲスル 何故 我々ヲ殺ス?」
そう主張するG側の意思を強く持った特級済みのG呪霊。
黒漆死は単独で繁殖ができることから、親が祓われても子に再び日本中のGに対する畏怖の呪力が注がれます。
呪力強化された大量のGを操る他、2匹の式神を顕現させ、相手に攻撃を仕掛けるなど多彩な攻撃パターンを併せ持つ強力な術式を持ちます。
また、爛生刀という仕掛けのある魔剣を扱うことで、遠近両方の攻撃だけでないG特有の攻撃を可能としています。
作者の芥見先生もG呪霊はマストだと発言されていたので…
人がGを恐れる心から生まれた呪いってことですね…
じょ、じょうじ…
ワーム系の呪霊
桜島結界に突如侵入してきたワーム系の大型呪霊。
現在詳細確認中です!
『呪術廻戦』仮想怨霊 キャラクター解説
仮想怨霊とは呪霊の一種です。
呪霊は人間から漏出した“負の集合体”ですが、仮想怨霊は実在しなくとも共通認識のある畏怖のイメージが強力な呪いとなって顕現しています。
また、正体不明の呪霊に対しても仮想怨霊とカテゴライズされています。
意外に特級呪霊と表現されている漏瑚や花御、陀艮においても実はこれらに該当します。
化身玉藻前(けしんたまものまえ)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 特級(登録済み) |
発生源 | 不明 |
特級仮想怨霊 化身玉藻前は夏油傑の呪霊操術の支配下にあり、登録済みの特級呪霊16体のうちの1体です。
登場は2016年の「新宿・京都百鬼夜行」乙骨 vs 夏油の最終戦にて登場しましたが、原作の『呪術廻戦0』や『劇場版 呪術廻戦0』においても、その術式や戦う場面を確認することができなかったため、詳細は不明となっています。
乙骨や里香とやりあったくらいなので相当強いかと!
見たかったです…
漏瑚(じょうご)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
人々が大地を恐れる感情から生まれた未登録の特級呪霊。
人間の“正の感情”には必ず裏があるが、“負の感情”こそ偽りのない真実という考えを持っています。
またそこから生まれ落ちた呪いこそ「真に純粋な本当の“人間”」と述べており、“呪いこそ人”であることに拘っています。
また「100年後の荒野で笑うのは儂である必要はない 呪いが人として立っていればそれでいい」とも発言していることから利己的な考えではなく、呪いの世界を作るという強い理想を掲げています。
五条悟からは「弱い」とバカにされていましたが、火山や火口からマグマを噴出させるなど強力な術式を持つ他、領域展開や極の番を習得しており、夏油傑からは甘く見積もって「宿儺の指8、9本分の強さ」と称されています。
宿儺からは「誇れ オマエは強い」と言われており、並の術師が束になっても敵わないほどの強さを誇ります。
花御(はなみ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
等級 | 特級呪霊(未登録) |
発生源 | 森 |
術式 | 名称不明 |
技 | 領域展延 |
領域展開 | 朶頤光海 |
嗜好・趣味 | 美味しい空気! |
嫌いな物 | 人間 |
担当声優(CV) | 田中 敦子 さん |
人が森を恐れる感情から生まれた未登録の特級呪霊。
「私はただ この星を守りたいだけだ」と告げていることから、呪いとはいえ精霊的な位置づけであり、森や海や空、自然と人間の共存はこれ以上不可能だという考えを持っています。
呪霊の中では最も穏やかであり、「星に優しい人間がいる」ことを理解し心情を汲み取る一面がありますが、あくまで星や自然に重きを置く考えの花御は、人類の絶滅を目指しており、自然にとって人間のいない“時間”が必要だと主張しています。
草木や花に宿る膨大な生命を呪力に転じることで植物を具現化するなど、多彩な攻撃を持つ花御ですが、特筆すべきはその防御力にあり、 虎杖悠仁による5発の黒閃を浴びても戦い続けていました。
京都交流会襲撃時には虎杖悠仁、東堂葵相手に領域展開「朶頤光海」を発動しようと試みましたが、それを五条悟によって阻止されたため、花御の領域の詳細は不明なままです。
芥見先生曰く「花御は超タフ」であるとのことです!
陀艮(だごん)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
人が海を恐れる感情から生まれた未登録の特級呪霊。
南国ビーチのような穏やかな生得領域を具現化させており、羂索や未登録の特級呪霊たちの拠点として利用されていました。
初登場時は、タコのような姿をした呪胎でしたが、「渋谷事変」にて祓われてしまった仲間を思い出し、悲しみと怒りから屈強な姿へと変態を遂げました。
特徴としてHPが果てしなく、変態後は領域を展開しています。
おだやかな領域に見える一方で「死累累湧軍」を発動した際は、必中の効果が付与され、対峙する術師にとっては危険な領域となっています。
また呪胎時は、「ぶっふ―」と言語を話すこともできませんでしたが、変態後は呪霊と呼ばれることを嫌い「我々には名前があるのだ!!」と激昂していました。
防御力の花御、HPの陀艮って感じでしょうか(笑)
呪胎の時の方が可愛かったです(笑)
口裂け女
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
等級 | 不明 |
発生源 | 都市伝説、怪談 |
夏油傑による呪霊操術の配下にある仮想怨霊。
“質問に答えるまでお互いの不可侵を強制する”という効果を持つ簡易領域を使用します。
その質問は、「わたし きれい?」と相手に問いかけ、その答え次第ではいくつもの大きなハサミが対象の周囲に顕現されるという恐ろしい術式を使用します。
このハサミの攻撃は必中ぽく感じましたが、簡単にガードする甚爾がさすがでした!
その質問は都市伝説でおなじみの口裂け女そのものですね!
疱瘡婆(ほうそうばばあ)
© 芥見下々/集英社『呪術廻戦』
疫病などの特定の病気に対する恐怖から生まれた呪霊が、特級特定疾病呪霊と称されています。
疱瘡とは過去に世界中で多くの死者を出した天然痘ウイルスであり、その人々の恐怖により顕現された呪霊です。
呪詛師 羂索による呪霊操術の支配下にあり、「渋谷事変」では冥冥、憂憂相手に領域を展開させるなど、特級と称されるだけの強力な呪いです。
『呪術廻戦』特級過呪怨霊 キャラクター解説
祈本里香(おりもとりか)
© 2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社
享年 | 11歳 |
等級 | 特級過呪怨霊 |
出身地 | 宮城県 |
好きなもの | 憂太 |
嫌いなもの | 憂太以外の人間(特に女性と年上の男性) |
強力すぎる呪い———
“特級過呪怨霊 祈本里香”
乙骨優太は「里香」の呪いを解くべく呪術高専へ入学し、未曾有の呪術テロ「百鬼夜行」を経て「里香」を解呪しました。
しかしその真相は、「里香」の死を拒んだ乙骨が、死んだはずの「祈本里香」を“呪い”として現世に繫ぎとめていました。
生前の「里香」
里香が5歳の時、母親が原因不明の急逝、父は行方不明になるなど父方の祖母は自分の息子とその妻が亡くなってしまったのは里香によるものだと強く思い込み、里香は祖母から疎まれて育ちました。
憂太とは検査入院した病院で出会い、退院後には同じ小学校に復学。
「里香と優太は大人になったら結婚するの」と告げる里香と優太は、幼いながらも将来を約束するほど仲良くなっていました。
そんな里香は、祖母のタンスから母の結婚指輪を持ち出し、優太の誕生日に婚約指輪として渡していました。
死後の「里香」
仲睦まじい幼い2人でしたが、里香は憂太の目の前で車にはねられ亡くなっており、特級過呪怨霊「折本里香」として現世に留まることとなりました。
それは生前の整った容姿とは打って変わり、里香は呪いとして悍ましい姿に変貌を遂げていました。
里香が“422秒の完全顕現”をした際は、町一つ消えていたかもしれないと語られており、その様子を見た現代最強の呪術師 五条悟から「すさまじいね」と言わしめるほどの圧倒的な呪いでした。
それ故 “呪いの女王” と称されるほど危険な存在ですが、実際は里香と離れたくないという乙骨自身が里香に呪いをかけ、里香を現世に留めていたようです。
また、「百鬼夜行」後に「里香」の呪いを解呪したはずの乙骨ですが、「渋谷事変」後に現れた乙骨は「里香」ではなく「リカ」を顕現させており、それらの詳細は未だ明かされていません。
呪術廻戦|呪霊キャラまとめ|あとがき
呪霊や怨霊などの様々なキャラクターを、カテゴリー別にを解説しましたがいかがだったでしょうか?
ざっくりと情報をまとめると“呪霊は人の負の感情から生まれた集合体”、“仮想怨霊は人が存在しないものに対する畏怖のイメージの集合体”です。
そしてそれらの総称を“呪霊”と言います
少し設定が細かいかも知れませんが、そこが『呪術廻戦』の魅力であって世界観の深さだと思っています。
そんな沢山の個性的な呪霊を紹介しましたが、登録済みの特級呪霊16体だけでも殆どがまだ未登場です。
今後、強力で個性的ななャラクターが続々と登場してくると思うと非常に楽しみです!
また情報が出揃えばしっかりと追記していきますので、またこの記事へお立ち寄りいただければと思います。
呪霊以外にも「呪詛師」のキャラクター解説は別の記事をご覧ください!
呪霊以外にも敵がいるのが面白いですね!
「呪詛師」キャラクターまとめの記事はコチラ
\ ポチッと応援お願いします‼ /